【開催日】2014年2月1日
近年「心の教育」の重要性が指摘され、その具体的な方策として「朝の読書」を実践する学校が増え、いまや全国で2万7千校余を数えます。しかしながら、いつの時代でも問われるのは「数」ではなく「質」そのものです。
「朝の読書」運動が林公、大塚笑子両先生により提唱され、実践されてから20余年が経とうとしています。この間、「朝の読書」が実施されている現場では、何が変わり、何が変わらないのか。また何を変えてはいけないのか、大塚先生による講演を基調としてその「原点」を再度確認するとともに、「朝の読書」を捉え直す良い機会にしていただければと存じます。
また、これから「朝の読書」に取り組もう、取り入れようと考えている方々も、大塚先生をはじめとする経験豊富な先生方との交流によって新たな一歩を踏み出していただければ交流会開催の意義も達成されるものと考えます。
更に「朝の読書」を実施するにあたっては欠くことのできない学校司書の方々を含め、広く、忌憚のない交流ができれば主催者としてこれに勝る喜びはありません。児童、生徒が「朝の読書」に浸っている時の顔を思い浮かべながらご参加くださいますようよろしくお願いいたします。
(敬称略)
朝の読書推進協議会理事長。
岩手県生まれ。千葉県・元高校教諭。東京女子体育大学卒。
中学・高校と陸上競技(三種競技全国第4位、800m全国第6位)で活躍。その実績を評価され、「暁の超特急」と呼ばれた伝説のスプリンター吉岡隆徳氏にスカウトされ東京女子体育大学へ進学。オリンピックを目指して吉岡氏より直接指導を受けるが、身体の故障により選手生活を断念。1970年、女子高校の体育教師として勤務。
1988年、林公教諭の「朝の読書」理論をいち早く理解し、学校の意見がまとまる前に自分のクラスで実践、大成功を収めて全校一斉への道を開いた。「朝の読書」最初の実践者。現在は「朝の読書」提唱者として運動の全国展開に取り組んでいる。
2000年、永年の「朝の読書」運動が評価され、「平成12年度(第30回)野間読書推進賞子ども読書年記念特別賞」、2001年「第35回新風賞特別賞」、2003年「社会貢献者表彰」、2007年「第1回髙橋松之助記念朝の読書大賞特別賞」を受賞。
特技・日本舞踊(特師範の資格を持つ)。
著書に、『朝の読書はじめの一歩』『朝の読書希望への一歩』(いずれもメディアパル刊)がある。
徳島県生まれ。昭和39年徳島県立高校の保健体育の教諭となり、徳島県教育委員会指導主事、東四国国体局競技式典課主幹等を歴任。平成10年から3年間徳島県立板野高等学校長を勤めた。退職後、地元の徳島県上板町教育長等を歴任。現在、地元の子育てボランティア団体の代表として子育て支援活動中。板野高校長在任中の平成10年産経新聞の朝の読書の記事に出会い、約1年間の準備の上、徳島県の県立高校としてはじめて朝の読書を始めた。平成12年に、徳島県朝の読書実践研究会を設立し、世話人代表として「全国縦断徳島交流会」を開催した。その際、大塚笑子先生と出会い「交流会継続すべし」の一喝をいただき、徳島交流会を毎年開催(本年14回目を開催)している。